PenPon家でも双子たちが年少の4歳半ごろから、町中や家の中で自分の名前の文字をみつけては、「1号ちゃんの1だ!」「2号ちゃんの2だ!」と喜ぶように。
保育園のお絵かきでも、先生が書いてくれる自分の名前をマネて書き「これママにあげる」と。
こんな子供の様子見てたら、ひらがなに興味もちはじめたのかな?と思いますよね。
わが家も思いました。
モンテッソーリでいう敏感期が確実に来たなと。
となると、じゃあ今から公文の『ひらがな練習ドリル』でも買おうかしら?
『ひらがな絵本』とか買ってみようかな?
わが家、小学生なるまでほとんどドリルの問題らしいことはしてきませんでした。とはいえ、じゃあこの興味をもった時期になにをしたのか?敏感機を逃すのはモンテッソーリでは超もったいない行為。
モンテッソーリ好き母が試した『ひらがなに興味を持ち始めたころにやり始めたこと』を参考にご紹介します。
1. 「ひらがな」に興味をもちはじめたら何をする?
ひらがなに興味を持ち始めたからといって、よーしドリルを準備しよう!とはならないのです。なぜかと言うと、
書くことを観察し分析すると、2つの違った種類の運動が行われています。
・書く道具(筆記用具)の操作
・形(文字)の再現前者のために鉄製はめこみ(幾何タンス)、後者のために砂文字という教具を考案しました。引用元:野村緑『お母さんのモンテッソーリ』(P.154)
「ひらがに興味ある=鉛筆で書こう」というわけではないのです。
モンテッソーリでは、文字に興味をもちはじめてきたら、形(文字)の再現なのです。
2.おうち手作り「ひらがな」のたね
砂文字板がいかなるものかと言うと、
木製のひらがなの砂文字板です。砂の部分を正しい筆順で指でなぞり、発音して文字を学びます。モンテッソーリの言語教育には不可欠な教具です。引用:もんてママのたからもの
この砂文字板は、1文字1文字がどんな文字かわかりはじめたころに出会うものなのです。
手作りもできなくはない。
とはいえ50音、サンドペーパで手作りはあまりにもしんどすぎる。おうちでわが子のためだけに作るのは労力がハンパない。
そこで以前、参加したモンテッソーリ講座で教えてもらったのがこちら。
この公文のカード、”ゆびなぞり”のタイトルどおり、文字の形に凹んでいるので指でなぞって形を認識していくという目的にはばっちり。
公文のカードを半分にして、ウォールポケットに50音順に並べます。
※わが家壁は50音一直線に並べる壁がなっかったのでこんな状態に( ̄ー ̄;
このウォールポケットは、セリア@100均で。
ウォールポケットってお高めなんですよね。それもあ~わ行の10行分いるんで結構いい値段に(汗)。セリアでウォールポケット見つけたときは感動しました笑。
環境の孤立化の意味もあって、7段のうち下2段は切りました。ほつれるかな~と思ったけど、意外に大丈夫。
文字だけじゃなくて、残り半分のイラストも一緒にポケットにイン。
イラストが一緒にあると雑音になるかななんて思ったんですが、これが意外にいい。
「ま。まくらの『ま』」と言いながら、自分で確認できて、自己訂正につながるみたい。
3.ひらがなを知りたい!
一画の「く」「つ」のようにわかりやすく、対称的な文字から始めると言われてます。
が、二人が一番最初に意識した文字は自分の名前。結構画数多くて、あまり最初の文字としてはオススメではないのはわかってる。でも、一番書きたい文字だろうなと。
『これは1号のお名前だよね。○、○』『これは、2号のお名前だよね。△、△』と一緒に文字をなぞると
『○、○。○、○。1号だよ!』
『△、△。△、△。2号だよ!』
とすごくうれしそう。
『ママの名前は?パパの名前は?いとこのお兄ちゃんは?』と、やっぱり自分に関連する文字が一番気になるんだなあ。
さらに、慣れてきて『好きなのもってきていいよ~』というと、
『これ似てるよー。ぐるってしてるけど、こっちはしてないの』と持ってきたのが。。。【わ】【れ】
『これ同じなの?』と。。。【い】【こ】
特に教えてないくても、環境を用意することで自分でいろんなことに気づくようです。
4.ゲーム要素も取り入れてみよう
子どもはゲームが大好き。なのでモンテッソーリでは、ゲーム要素を取り入れることを推奨しています。
ゲーム?TVゲーム?・・・じゃないですよ。
単に1文字しかないこのひらがなカードでどんなゲームをするかと言うと、わが家で試したのはこんな感じです。
ひらがなカルタ
このカードでもできるんですよ。カルタ。
例えば「あ」「い」「う」「え」「お」のカードを並べて、
母「じゃあ『あ』!」
1号「ハイ!」
2号「2号ちゃんも取ろうと思ったの!!(ジダンダ)」
双子でやると同じ能力なのでいい感じの競争になりますが、親子1対1でもいいかも。兄弟でやるなら、お兄ちゃんお姉ちゃんが読む役ってのもステキかも。
片付けもゲームで
さあ、かたづけよう。というと「えー」って感じだったりしません?
そこもゲーム要素です。
母「どっちが『を』でしょうか?『を』のカードを頭にのっけて、戻してきてくださーい♪」
1号2号「あたまだって!あたま!」とめちゃ楽しそうに戻しに行く。
単に元の場所に戻すだけよりも、なんだかルールがあるほうが楽しいようです(笑)。二人いるからますます楽しくなるみたい。
5.今だから思う後悔ポイント
モンテッソーリ関係の本で読んでると、このように興味のたねまきをされた子どもたちは次々いろんな文字となるそうです。
さてPenPon家。
ママの名前、パパの名前、おじいちゃんおばあちゃんの名前、大好きないとこのお兄ちゃんの名前。。。3カ月くらいで半分程度覚えたところで、興味がぱたりと終了。
え?全部覚えたいというわけじゃないの?
知りたい熱すこし落ちてしまいました。
初めに与える文字は、形や音が明確に区別できる。子どもの名前を一字入れてもよいでしょう。引用元:野村緑『お母さんのモンテッソーリ』(P.154)
興味があるからとむずかしいひらがなを入れすぎて難易度をあげちてしまったのと、知りたいこと全部すぐにあげすぎて興味が終わっちゃったってやつでしょうか。
こ、小出しにしておけばよかった。
最初に覚えた字は、自分の名前の中にある<の>という字でした。手近な新聞で<の>という字を探して赤ペンで〇をつけることをやってみせたら、自分で〇をつけ始めました。引用:お母さんのモンテッソーリ:野村緑著(P.159)
こういうさじ加減とアレンジ力不足がまだまだです。
6.まとめ
というわけで、わが家は
- 書く操作(鉛筆を使う)とは分けて
- ひらがなカードで文字の形を再現
してみたのでした。参考になれば幸いです。